笛よろず雑記帳

たまにフルートを吹く田舎の笛吹きのブログ

コロナで閑居

だが、不善をなすほどの度胸もない。
フルートを練習できる環境はあるので、本番の予定がまったく無いのをこれ幸いと基礎的な訓練に励むことができる。

タファネル&ゴーベールは、国内版の安いのを先日買い直した。
お店が臨時休業に入る直前でラッキーだった。

いまのパウエルは調子がよい。
特有の音色がないような、くせのない音色、だがしっかりと響く。
少し前に東京へ戻った際に、目白の楽器店にパール オペラALL14Kがあったので試奏させてもらったが、同じ14Kでもこうも違うかとおどろく。
やや細身でやわらかい響き、だがしっとりとした芯のある音色。
エスタとは一線を画する個性があると感じた。

自炊と練習

社会に出てから独身がわりと長かったので、自炊などという言葉をわざわざ口にすることに何の意味も感じない。

が、単身赴任になって久しぶりに一人だと、雑多なことに練習時間を確実に吸いとられている。

しがないサラリーマンなので時間の融通はまず効かない。平日は週に3日、1時間も吹ければ上出来だ。

なのでロングトーンとスケールアルペジオで終わってしまう。
おまけに!コロナのせいで、ここの土地オケの練習がまったく無くなって早や1ヶ月。よそも似たようなものだろうが、再開の見通しはない。

そのかわり、限られた時間で楽器と向き合う密度が格段に高まっている。オケの曲を練習する必要がないので、演奏の基礎となるさまざまな事柄を吟味することになった。

ゆるがぬ体幹、肩から始まり上腕~ひじ、手先までをひとつのラインと感じて支える感覚を忘れがちだった。
決して楽器を握りしめないように、しかしほんとうの脱力は、しっかりした体幹によるほんとうの支えがないとできない。

外の騒ぎからしばし離れてフルートに向き合うことができるのは、ありがたいこと。

ごぶさた

ブログを一年くらい放置。
その間のできごとを順にまとめ書きすると、

・はじめての単身赴任
・中古ブランネン銀を手放して、中古パウエル金を買った
・転勤先でアマオケに入団した
・コロナのせいで在宅勤務
・単身赴任の継続が決まった

パウエルは知り合いの楽器店から直接電話で紹介された。5月連休に戻って試したらひとめぼれ...
ブランネンも素晴らしい楽器だが、まったく別の魅力にすっかり参ってしまった。

前オーナーが大切にお使いだったようで、銀製のメカニズムに多少のくすみこそあれ、管体にはほとんどキズらしいものがなかった。
しかも、そんなにがんばらなくても豊かなならではの音が響く。ffからppまでのダイナミックレンジが、ブランネン銀より格段に広い。

こういう出会いにはタイミングと運と勘があるので、迷う余地はなかった。よい買い物だった。
続きはまた。

備忘録 試奏(2)

今週はじめに都内某店で試奏

・ヘインズ14K
パユがヘインズに替えたと聞いて驚いた。
何がって、優れた製作者がいまヘインズにいる(他社から 移ってきた?)んだということ。
たしかに、イイ!のかも。
でも自分が吹いた楽器は、あまりよい個体ではなかったようだ。

・メナート中古銀カバードC
ちょっと古い、1980年代のものらしい。
やわらかく厚みのある響き。
吹き込めばきちんと反応してくれる。
ただ、キーの動きが少し重いように感じた。
捨てがたい魅力のある笛。

指のまちがい

最高音域の A# や H で、右手の小指を押さえたり離したりが結構いい加減なことに気づいた。
特に A# で小指を離す!のを、さぼっていることが多い。

ヤマハのホームページにある運指表を見たら、最高音域のいくつかの替え指は、自分で見つけたものと同じだった。

備忘録 試奏

先月末に●野で試奏

・サンキョウST H足
クリアな響きがとてもいい感じ。
思っていたより吹きやすく、軽かった。
なんというか、堅牢なつくりをしているような気がした。

・ナガハラ ハンドメイド H足
深い響き、息がたくさん入る。
中音域をしっかり吹きこんでも割れないのが印象的。低音域の音色の変化がつけやすいのは、特筆ものと感じた。プロの方が吹いたらますます本領を発揮するのだろう。

・ヘインズ中古 C足
甘い音色って言葉でいわれてもピンと来ないのだが、自分で吹いてみるとわかるような気がする。
それにしても中音域のE,Fあたりの音程が下がってしまい、とりにくかった。これをコントロールしながら美しく演奏できたらと思った。

楽器を持参しなかったので、頭部管の試奏はまたそのうち。

ピッコロ選び(3)

限られた予算の中では、これという楽器にはなかなか出会えない。

予算で妥協すれば、新宿西口で買うパウエルのシグネチャーか、新大久保で買う P. ハンミッヒのどちらかになるだろう。
これらは、響きも響かせ方もかなり異なるのだが、扱いやすさという点では共通するものがある。

とりあえず借り物のヤマハでしのぎつつ、考えることにする。。

ピッコロ選び(2)

仕事が定時に終わったので、銀座のヤ●ハへ行ってみた。

お目当ては、●マハピッコロの新しいモデル。

閉店間際で、人はまばら。
ガラス張りの回廊型ショーケース(行ったことある人はわかりますよね)前にて、ピロピロ。

いつものカッコいいお兄さん店員に感想を求められる。

はい、とてもよく鳴ります。
音程もいいです。
ヤ●ハ、さすがに優等生です。すばらしい。

だが、でも、しかし、何かが物足りないのだ。。

P. ハンミッヒのような太い中低音域には及ばず、

シグネチャーのような抜けのよい華やいだ高音域には届かず、、

すべてが平均点、
ありきたりな書き方だがそんな言葉がふさわしいのも、●マハ以外にはそうないのでは。

最初からこんなに簡単にいい音が出るということは、それ以上を究めるのは至難のわざではないのか?

などと思いながらお店を後にした。

ピッコロ選び

必要に迫られて、ピッコロを購入することになった。
現在進行形でしばらくこのネタが続くかも。

吹部出身者お決まりのコースなのか、
ヤマハ→P. ハンミッヒと経由してきた。
つーか、それしか知らないのだ。

今年のフルートコンヴェンションのブースでブラウンのピッコロを吹いたら、あまりの違いに目まいがした。

オケの仲間が持っている山●やフ●ンダは、見た目はよいが全然鳴ら(せ)なかったので 、ブラウンの温かみのある豊かな響きにまいってしまった。
だが、値段をみてさらに目まいが。。

その後、新宿西口のお店でパウエルのシグネチャーを試奏した。
これはいい!
値引きがあまりないのはお約束としても、コスパは非常によいと思った。

まず、高音域のダイナミクスの幅か広い。
ためしに「カレリア組曲」のソロを吹いてみたが、まったくストレスなし。音程もとれる。
チャイコフスキー4番のソロも、発音がしやすいので難なく吹ける。
マーラーショスタコーヴィチのあれこれも、だいたい思うような感じで吹ける。

低音域が少しやせぎみになるのは、もひとつ上のハンドメイドにはかなわないが、そんなものでしょう。
このお値段でこの内容、というところに価値があると思った。

ピッコロに100万円かけるか?
アマオケ本番のピッコロに、そこまで入れ込む気力も経済力も到底持ち合わせないので、買うとしたらこの価格帯に落ち着きそうだ。

即決するほどあせってはいないので、またよろしく~ とお店をあとにした。
親切な店員さんに感謝。